The Caretaker - Everywhere At The End Of Time - Stage 3 (LP)

History Always Favours The Winners / HAFTW027-LP / LP / UK / 2017
Media : EX- (再生に影響のない僅かなスレ / minor marks, doesn't affect play)
Sleeve : EX
Additional details : シュリンク付き / With shrink

90年代末より様々な名義で作品を残すイギリスの電子音楽家James Leyland Kirbyによるプロジェクト、The Caretakerの2017年作品。
精神疾患を患う架空の主人公の記憶とその変容をテーマに2016年から2019年まで制作された全6部作『Everywhere At The End Of Time』シリーズのステージ3。
古き良き時代を想起させるSP盤のジャズやクラシックの音源をサンプルに編集、音響処理を施し制作された本作。
ムーディーでエレガントな原曲の良さがまだ残る冒頭のA1 Back There Benjaminから、記憶が徐々に減退、劣化するように曲が歪みはじめ、後半のB7 Libet Delayでは音の輪郭が溶解し原型のメロディを追うことが困難な状態に陥ります。
段階的進行で生じる喪失への恐怖や意識の混濁を音楽で描き諦観する、所謂アンビエントやノイズ作品とは一線を画す魅力を持ち合わせた傑作です。
気になった方は是非シリーズで聴いてみてください。

A1 Back There Benjamin
A6 Sublime Beyond Loss
B7 Libet Delay
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Soldout